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大腸CT検査(大腸3DCT)

被験者に優しい新検査法 大腸CT検査

2017年、放射線領域のトップジャーナル『Radiology』誌に、腸管前処置を軽減した大腸CT検査の精度検証を目的に行われた多施設共同臨床試験JANCT2で、腸管前処置を軽減しても『大腸CT検査の大腸腫瘍検出能は大腸内視鏡検査と同等』であることが示されました。
(Radiology. 2017;282:399-407.)

大腸CT検査の長所、短所

長所
  • ●羞恥心なく検査できる(特に女性)
  • ●内視鏡挿入困難の方
  • ●下剤は250ml(大腸カメラの下剤は1500ml)
  • ●内視鏡挿入に不安が強い方にはおすすめ
  • ●体への負担が少ない
  • ●検査が短時間で終了(15分程度)
  • ●内視鏡で観察しにくい部分も観察可能(3mm程度の小ポリープも検出可能)
  • ●消化管穿孔などの重篤なリスクが少ない

短所
  • ●コンピューターによる画像処理が必要なため検査結果までに2~3週間程度かかる
  • ●組織検査、治療ができないので、検査で異常があったら、内視鏡検査が必要となる
  • ●病気と便との鑑別が困難な時がある

検査方法

  • ①検査前日は専用の大腸CT検査食を食べる。また専用の下剤を250ml内服する(大腸カメラは1.5L)。
  • ②検査当日は絶飲食。この時点で排便がない方は追加の下剤を内服することがある。
  • ③検査は肛門から炭酸ガス注入(大腸を膨らませる)のためのごく細いシリコンチューブを数cmのみ挿入
  • ④仰向け、うつ伏せの2回CTスキャンを行う
  • ⑤チューブを抜き、検査終了
  • ⑥画像をもとに診断

大腸CT 大腸CT
 
(文責 山口龍志郎)